未分類

歴史は繰り返される!人生一回は絶対に読んでおいたほうがいい歴史小説!

更新日:

人類の歴史は繰り返されます。つまり歴史を知ることができれば今の時代にどういうことが起きているのか大局的な見方ができます。

今はまさに歴史の転換点だ。文化が変われば必ず革命が起きる。そんな時代の転換点に読んでおきたい歴史小説を紹介します。

三国志 吉川英治

人として大切なことは何か?を教えてくれる本

言わずもがな中国の歴史上最も有名な時代の話。若かりし頃何度プレイステーションで三国無双をやっただろうか。セリフ部分はほとんどカットしてたけど。


どの時代でもそうだが歴史を変えるのは大抵庶民。この物語の主人公である劉備玄徳などは庶民中の庶民。そんな男がどうして歴史を変えるほどの男になったのか。

優しさ】で歴史を変えた男

これは出世しまくった劉備玄徳

劉備・関羽・張飛の三者は生まれも育ちも違うが、同じ志のもと兄弟としての約束を誓った仲だ。長兄を劉備として、三者は歴史を動かすこととなる。

張飛。こいつが本当にトラブルメーカー。ただこいつがいたおかげで劉備の優しさが際立つことも間違いない。

張飛 

のちに張飛は酒のせいで大事な城と劉備の家族を獲られてしまう。完全に張飛が悪い。こんな無能で約束も守れないような部下いるのか?ってくらい酷い話だ。

張飛が責任を取ろうと劉備の前で死のうとしたが、劉備は「俺は完全な人間ではない。お前も完全な人間ではない。我々兄弟は足りない部分を補ってこそのものだ。完全でない私がなぜ、張飛だけに完全を求めなければならない?」と言った。

部下や後輩を抱える人にこそ読んでほしい作品

現代社会における上司と部下の関係はものすごく複雑化している。戦国の世の中にも同じようなことは言える。

理想の上司もいれば反面教師となる上司も登場するのでビジネス書をたくさん読むよりもこの一冊でかなり多くのことを学べる。

国盗り物語 司馬遼太郎

日本史上最強サイコパス 織田信長

【泣かぬなら殺してしまえホトドギス】

常に合理的に動くので過去の既成概念など全く通用しない。

怜悧冷徹なイメージがあるが…

日本初のYouTuber(?)信長

自分の目で確認しないと気が済まない男。「この池には大蛇がいると」と言われれば「うそだ!池の水を全部さらい確認する」と言って水を抜いて「ほら!何もないだろ!」なんて言ってしまう始末。YouTuberみたいなことをするやつだ。

実際の池 名古屋市西区 蛇池神社

戦国コンサルタント信長

鉄砲隊を率いて勝利した【長篠の戦い】は歴史の授業でも習う有名な合戦だ。今でこそ「そんなの当たり前だろ」と思われる飛び道具を実際に合戦に取り入れ成果をあげたのは信長が最初だ。

弾の装填までに時間がかかっていたため実用的ではなかった。しかし信長は鉄砲隊の隊列を三段構えにすることで装填時間を実質無くし、新しい戦術として確立したのだ。

長篠合戦図屏風(徳永美術館蔵)

【人】

信長が九男に名付けた名前である。

もはや正気の沙汰ではない。命名がめんどくさかったのだろうか。しかし司馬遼太郎はこの命名を【傾いた美意識】と称した。それは信長は「こうありたい」とか「今はこんな気分だ」と思うことを素直に命名するからだ。

信長の幼少期、周りの人に自分の事を「サンスケ」と呼べと命令していた。自分の破天荒な生き方に合った名前が「サンスケ」だったからだろう。

信長は名前に対して独特の感性を持っていることが良く分かる。

【奇妙】長男の名前だ。恐らく人が産まれてくることさえも素直にそう思ったからなのかもしれないが、名付けられた側はたまったものではない。

ソフトバンクの会長・兼社長である孫正義氏はよく【撤退する勇気】の大切さを語っている。

何事も失敗に気付いたら大事に至る前に撤退するようにしないといけない。と過去の公演で語っていた。

実際に撤退するとなると周りから【罵倒】されたり【白い目】で見られることもあるだろう。【攻撃する勇気】よりも【撤退する勇気】のほうが大事なのだ。

乱世では【敵前逃亡】は武士の恥とされていた。例え負けたとしても潔く負けることが美徳とされていた時代だ。

信長は違っていた。彼は危ないと思ったら部下に告げることなく1人でも逃亡した。信長にとっては【勝利】が全てだ。信長が討たれるということは【敗北】だ。【逃げることは【敗北】ではない。

信長は必ず【逃げる】を【勝利】に繋げてきた。歴史上何か大きな成果を上げるためには逃げ方も重要なのだ。

太閤記 司馬遼太郎

コミュ力歴史上No. 1 豊臣秀吉

歴史上の人物でこれ以上コミュ力の高い男がいるのか?って思わされるほどすごい。またそのスゴさを調べ尽くし文章にしてしまう司馬遼太郎のスゴさに感動してしまう作品。

コミュ力だけで天下を統一した男

秀吉は自分の能力というものを誰よりも理解していた。しかし低い身分の秀吉はその能力を使おうにも使える立場ではなかった。そんな時信長の噂が耳に入ってきた。

彼は身分の低いものでも能力を重視するという、当時では考えられない人選を行なっていたのだ。

「この人をおいて他にはいない!」と確信した秀吉は信長がいつも通る道や、行動パターンを観察していた。

キレてはいけない相手に本気でキレる

行動パターンを観察していた秀吉は、信長は城の二階から立ち小便することが分かった。案の定信長は下にいる秀吉に小便を引っかけた。

通常であれば国の殿になる相手にキレるなど言語道断である。しかし秀吉は信長がなぜそういったイタズラをしたのかをよく理解していた。分かっているからこそ敢えて信長相手に本気でキレたのだ。

信長は許してもらう代わりに秀吉に草履取りの仕事を与えて側におくようになった。仕事を与えられた秀吉はめちゃくちゃに本気で喜び、ますます信長に気に入られるようになったのだ。

【意外と重要】仕事ができすぎると思わせない部下

信長に限らず上司というものは可愛くない部下はやはり苦手だ。仕事ができることを鼻にかけて、上司とうまく渡り合えなければ出世することはまず不可能だろう。

秀吉の仕事にはいつも一つだけ隙を残すというクセがあった。最後に一つ上司にアドバイスさせるだけで上司はかなりの手柄を得ることになるからだ。

信長はこういった理由もあって秀吉を本気で可愛がっていたのかとしれない。

竜馬がゆく 司馬遼太郎

はっきり言ってこの小説には人生が詰まりまくっている。人生で一度も読むことが無く終えるのが本当にもったいないくらいの一冊だ。そんな私はこの本は4周読んでいる。今でも定期的に本をめくって初心を思い出しているくらいのバイブルだ。

何者でもなかった坂本龍馬がここまで有名になったのはこの小説の影響も大きいはずだ。

幕末の名プロデューサー

明治維新における立役者の1人。龍馬は土佐藩(現高知県)の生まれ。

土佐藩にいる間の龍馬は人生をのんびりと暮らしていた。特に目標があるわけでもなく、そこそこに剣術を極めて、自分の道場を開ければいいと思っていた

人との出会いで見つけた自分の人生のなすべきこと

剣術修行のため江戸に行っていたとき出会った勝麟太郎(勝海舟)が龍馬の人生を決定的に変えてしまった。

勝麟太郎(海舟)この男も破天荒であった

当時は日本のために幕府を倒すのか守るのか、鎖国を続けるのか開国をするのかなど色々な思想が飛び交う時代であった。当時の龍馬は周りの意見に流されるがままに尊王攘夷派として動いていた。

龍馬を引きつける勝海舟の懐のデカさ

ある日龍馬は道場の創設者千葉重太郎と幕府の重鎮である勝を殺しにいこうとしていた。勝の屋敷に着いて中に侵入すると、何やら地球儀だ船の模型だの龍馬が今までの人生で見たことのないものが置いてあった。

そんな時勝が現れた。龍馬は勝を殺そうと刀を抜くのだが勝は全く動じない。それどころか龍馬に世界の話、船の話、幕府の愚かさなどを淡々と語りはじめた。

話に引き込まれた龍馬は暗殺という目的を完全に忘れ、勝に弟子入りを志願してしまう。人は誰に出会うかによって人生を大きく変えてしまうことがわかる瞬間だ。

世の中に「〇〇しかない」ということはない

当時、日本は幕府を倒すのか守るのかで分かれていたが龍馬は違った。世界の情勢を見渡すことができていたからだ。日本が内紛を起こして弱っているときに外国が日本を侵略すると見越していたのだ。

そうなると内紛などしている場合ではないのだ。日本の内紛を出来るだけ血を流させることなく納めなければならなかった。

内紛が原因で侵略されてしまった中国

しかし誰もその術をしらない。勝にもそれほどの力は無かった。そんなとき思いついた方法が大政奉還というものだ。

江戸城を明け渡し天皇に全権力を返すことで徳川家の安全も保証するという内容だった。当時何の権力もない龍馬が思いついた方法だったがどのような方法で将軍を納得させたのか、この本の読みどころである。

日本初の株式会社創設者

龍馬はいつも人に【協力したい】と思わせる話し方があった。龍馬は船を使って商売をすることを思いついたがそんな財力など持ち合わせていない。

しかし龍馬は人のつながりの本質は利害関係だということをしっかり認識していた。龍馬は財力のある人に貿易の可能性を面白おかしく語り出資をさせていった。

この方法は今では当たり前の仕組みになっているが日本で最初に始めたのは龍馬だったのだ。

日本初の貿易会社 亀山社中

竜馬がゆくにも多くの道場人物が出ていて、自分がどのタイプの人間なのか読みながら探すのも面白さの一つだ。

これから日本の転換期になるだろうというときに是非オススメしたい一冊である。

-未分類

Copyright© , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.