人の習慣はまだ科学で解明されていることが少ない分野です。しかし少しずつ明らかになってきているものもあります。
以前も習慣化についてのテクニックを載せましたが、今回は【小さなことから始める!習慣筋の身につけ方】を解説します。
人はなぜ毎日歯磨きをし、お風呂に入れるのか?
普段何気なく行っている習慣の代表といえば【歯磨き】と【お風呂に入る】ではないでしょうか?まぁ確かにキツイ日もあるかもしれませんが、そんなに気合いを入れなくても毎日できているのではないでしょうか。
変わってランニングや筋トレともなるとそこそこ気合いを入れないと毎日続かないような気がしませんか?
しかし本来であればランニングや筋トレも歯磨きやお風呂同様に気合いを入れなくてもできることなのです。
つまりこれから解説することは脳の働きを利用して歯磨きやお風呂に入るかのように習慣化させる方法になります。
習慣に関わる脳の働き
普段の行動を決める【大脳基底核】
人の習慣というのは脳の神経回路で決まっています。 脳の一部で【大脳基底核】とよばれる神経核の集まりがあります。現代の科学ではこの大脳基底核が人の習慣に大きく関わっている可能性が高いといわれています。
毎日行う朝の歯磨き、夜のお風呂、掃除機をかけるなど何気ない習慣を行うのはこの神経核の働きです。
行き詰まったらタバコを吸う
ふとスマホを取り出しSNSをチェックする
といった行為も無意識に行うので同じ神経核の働きです。人の本能を司っているとも言えます。
やる気やモチベーションを使って行う【前頭前野】
「今日から筋トレ頑張るぞ!」
「ランニングを毎日するぞ!」
と思って行動するのは脳の一部である【前頭前野】の働きによるものです。
大脳基底核と逆で前頭前野は脳の賢い部分です。
「筋トレ頑張って理想の体を手に入れたい!」
「タバコをやめて健康になりたい!」
など将来のことを考えたり理想的な姿を考えたりします。つまり人の理性的な部分を司っています。
しかし前頭前野にはスタミナがありません。
習慣が長続きしない人は、前頭前野に頼っている傾向があります。
毎日ランニングをする。そのために新しい靴を買う!
毎日ブログを更新する。そのためにパソコンを新しく買う!
毎日筋トレをする。そのためにジムに通う。
タバコを完全にやめる。
といった行動はすべてスタミナの無い前頭前野に頼っている行動だと言えます。
人が習慣を身に付けられないのはこういった大きな変化をしようとするからなのです。