これからの時代を担う若者をなめない方がいい。はっきり言って我々のような30代40代とは比べものにならないくらい人間を見る力がある。
そして人間を見て会社を見る。つまり人間がクソなら会社に残ることなど無いと思わなければならない。
どの企業も退職者が後を絶たないという。よくよく考えてほしい。退職するのは本当に若者が我慢弱いのか?それとも我慢するに値しないと思われているのか。
もちろん全員が全員必要だとは言わない。やはり会社の価値観と全く合わない人間もいるだろう。しかし「この子は成長するだろう」と思う子が会社を去るのであればやはり何か問題があると思って間違いない。
今回は会社の問題を上司にフォーカスして考察していきたいと思う。
自分が社長なら会社をどうしたいかを即答できるか?
この質問に即答できない人は出世をしない方がいい。部下にとって迷惑極まりない話である。
出世をするということは意思決定の影響力が大きくなる。会社の方向性を考えていなければ経営の舵取りを任された瞬間に思わぬ方向にいくのだ。
なにより自分が何をしたいのかが決まっていない人間が出世するのは【出世ありきの考え方】で出世しているので能力が無い可能性がある。要はゴマスリだ。
私は出世して、何をしたいか答えられない上司は仕事のパートナーとして信用できない。また【仕事を楽しいものにしたい】とか【みんなが成長できる環境を作る】など漠然としたものも信用できない。
こういったことは働いてる部下が勝手にそう思うだけで上司のやるべきことは黙って環境を作ることだ。そしてその結果相手がどう感じるかは、こちらが押し付けることでは無い。上司のやるべきことの行き着く先は【成果を出すこと】だ。
自分の方向性を伝えることができるか?
社内営業という言葉がある。大抵の場合部下が上司に行うものだと思われているが、私は全員に対して行えるべきだと思っている。
そもそも【やりたいこと】や【方向性】が無いのは権力だけを欲する政治家と変わりがない。
またそれらをプレゼンする能力がなければ人が集まらないのである。
【上の人に聞かないと分からない】が口ぐせ
だったらあなたの存在は無意味だということだ。そもそも部下はあなたの意見を知りたくて聞いているのだ。
意思決定のフェーズがどこにあるのかは確かに大切かもしれないが、まず大切なことはあなたの意見を述べることだ。
人格者でも上司がいる空間は息苦しさはあると心得た方がいい
あなたが最高の人間性を持っていても、部下にとっては、同じ空間にいない方が気が楽だと思ってまず間違いない。
「終業時間になっても部下がなかなか帰らないな」と思うことがあればそれはあなたが残っているからという可能性がある。
上司は仕事の時間以外はできるだけ会社にいないように努力をした方がいい。
部下は部下だけで取りたいコミュニケーションもあるのだ。是非そういったところに気を配れる上司でありたいものだ。